推し色で日常を染めていく趣味は、外からは地味に見える。
目立つのは本人だけでいい趣味だ。スマホケースが推しカラーになり、文具が推しカラーになり、マグカップが推しカラーになり、気づくと朝の身支度が推しに支配されている——そのプロセス全体を楽しんでいる。
コラボグッズや限定品を買い集める方向性とは少し違う。「推しのイメージカラーに近いもの」を日用品の中から選んで揃えていく、というスタイル。予算も範囲も自分次第で決められる。
こんな人に向いてる
- 毎日「推しを感じていたい」人。ライブや聖地巡礼は非日常だが、身の回りの色はずっとそこにある。日常の密度を上げたい人に向く
- インテリアや雑貨選びが好きな人。カラーコーディネートの楽しさと推し活が合わさった趣味。「部屋を整えること」が好きな人は地続きで入れる
- 散財しすぎず推し活したい人。公式グッズに限らず「推しカラーに近い日用品」を普通の値段で選ぶだけでいい。100均や1,000円以下の文具でも十分できる
- 家にいる時間を推しと過ごしたい人。外出しなくても、デスクや部屋を推しカラーで統一するだけで「推しがいる空間」になる
- 「形」より「色」に反応する人。グッズのデザインより色で選ぶ傾向が強い人は、この趣味の適性が高い
こんな人には向かない
- 推しカラーが曖昧・または複数いて色が被る人。「推しのイメージカラーが明確でない」または「推しが多すぎて何色なのか分からない」状態だと、統一するテーマが定まらない
- 他人の視線が気になる人。全部同じ色のものを持ち歩いていると「何かこだわりのある人」に見える。それを「好きにしてる」と思えないと続けにくい
- 日常の用途より「コレクション性」を重視する人。実際に使う日用品を推しカラーで統一するスタイルなので、「飾る・並べる」コレクション方向が好きな人とは若干ズレる
- 色の再現精度にこだわりすぎる人。推しの公式カラーコード(#○○○○)と市販グッズの色が完全に一致することは少ない。「近ければいい」と割り切れないとつらくなる
早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初期費用 | 0円(手持ちの日用品を「推しカラーに近いか」で評価するだけでも始まる) |
| 継続費用 | 買い替えのタイミングで推しカラーを選ぶだけなら追加コストなし。意図的に揃えるなら月0〜3,000円が多い |
| 場所 | 家・デスク・バッグの中。外出先でも「スマホ周辺」だけなど範囲を決めれば小さく始められる |
| 必要なもの | スマホ・文具・マグカップなどの日用品(新しく買う必要はなく、買い替え時に推しカラーを選ぶだけでもOK) |
| 労力 | 低〜中。「見つけたときに選ぶ」だけなら低い。「全部揃えようとする」と中〜高になる |
| ソロ可否 | 完全ソロ向き。他人を巻き込まない趣味の代表格 |
始め方(3ステップ)
ステップ1: 推しカラーを決める
「推しのイメージカラー」は公式から定義されているものと、ファン間で定着しているものがある。
確認する方法:
- 公式サイト・プロフィール: アイドル・VTuberのグループでは公式のメンバーカラーが設定されていることが多い
- ペンライトの色: コンサート・ライブ向けの公式ペンライトに使用されている色が、そのままメンバーカラーとして認識されているケースが多い
- X(旧Twitter)「推し名 カラーコード」で検索: ファンがまとめたカラーパレットが出てくることがある
公式の定義がない場合は「自分がその推しに感じるカラー」でいい。正解はない。
ステップ2: 手持ちのものを棚卸しする
いきなり何かを買わなくていい。まず自分の持ち物の中に「推しカラーに近いもの」がすでにあるかを確認する。
デスク周り・文具・スマホケース・マグカップ・財布・リュックの中身——「この色は近い」「これは全然違う」という視点で見ていくと、すでに一部が揃っていることがある(偶然)。それを起点にする。
ステップ3: 次に買うものから選び始める
ペンを買い替えるタイミング、手帳を新調するタイミング、スマホケースを変えるタイミング——そのたびに「推しカラーに近いものを選ぶ」という習慣にする。
無理に全部揃えようとすると費用がかさむ。「次の買い替えは推しカラーで」のルールにすると、費用ゼロで徐々に統一が進む。
揃ってきたら、写真に撮ってSNSに投稿するのも一つの楽しみ方。「今日のデスク」「今日のバッグの中身」を推しカラー中心で並べて記録する。
続けるコツ・よくある挫折
よくある挫折パターン
「ピンポイントの色のものが見つからない」
推しカラーが特殊な色(くすんだ青緑・ペールラベンダー・くすみピンクなど)だと、市販品で「ほぼ完全一致」を見つけるのは難しい。「完璧な一致」を求めると探し続けて疲れる。「この色に近ければOK」の判断基準を最初から自分の中で決めておく。
「揃えたら部屋が単色すぎて疲れた」
特定の色で埋め尽くすと、視覚的に疲れることがある。特に彩度の高い推しカラー(ビビッドな赤・青など)は全面的に使うと圧迫感が出やすい。「メインカラー7割・ニュートラル色3割」くらいのバランスにすると落ち着く。
「公式グッズを買う方が手早い」と感じた
それはそれで正解。公式グッズの色は確実に推しカラーだし、グッズコレクションとしての満足度も高い。「日用品で統一する」と「公式グッズを揃える」は並行でやっている人も多い。
「推しが変わったらどうするの問題」
これ、普通に起きる。推しが変わると推しカラーも変わり、全部揃え直したくなる。「揃えたものは使い切る」と決めるか、「アクセントだけ変える」で折り合いをつけるか。そこまで込みで楽しめる人向けの趣味とも言える。
続けるコツ
- 「全部揃える」より「次に買うものを選ぶ」という態度で続ける(疲れない)
- 揃えた状態の写真を月1回くらい撮っておく(変化の記録が面白くなる)
- 推しカラーに近い色の商品をXやInstagramで「#推しカラー」タグで探す(選択肢が広がる)
- SNSで「推し色コーデ」「推しデスク」タグを見ると、他の人のやり方からアイデアが来る
差別化レイヤー(推しカラー統一の「どこまでやるか」問題)
この趣味、どこまで徹底するかのラインが人によってかなり違う。
ライト層: スマホ周辺だけ
スマホケース・イヤホンケース・スマホリング——「手に持つもの」だけ推しカラーで統一する。外から見えるものが限定的で、日常への影響が小さい。一番入りやすい。
ミドル層: デスク+バッグの中
文具(ペン・ノート・付箋)+デスクのマグカップ・コースター・ペン立て。仕事・勉強スペースが推し空間になる。在宅ワークが多い人はこのレベルで満足度が高い。
ヘビー層: 部屋・服・アクセサリー
クローゼットの服の一部・部屋のインテリア(クッション・カーテン・照明)まで推しカラーにしていく。ここまで来ると完全に「生活ごと推し色」の状態。
特殊: カラーコード管理型
推しの公式カラーコードを調べて(例: #8CC7E6)、購入時に色見本と照合する。文具・雑貨を一点ずつ厳密に確認して選ぶ。「誤差が気になる」人向けで、精度は高いが疲れやすい。
どのレベルからでも始められる。気づいたらどんどん徹底していた、という人の方が多い気がする。
関連情報
- Minne(ミンネ)・Creema: ハンドメイド・一点もの雑貨のマーケット。特定色の製品を「カラー」で絞り込んで探せる。市販品にない色も見つかる
- X(旧Twitter)「#推しカラー」「#推しデスク」タグ: 実践者の写真が大量にある。自分の推しカラーで絞り込んで探すと参考になる
- LOFT・無印良品・セリア: 単色アイテムの品揃えが豊富な店舗。文具・キッチン・収納アイテムで推しカラーを探すなら定番の場所
近い趣味レコメンド
- [推しカフェ巡り]: コラボカフェ・聖地カフェを訪れて記録する趣味。「空間に推しを感じる」体験と、「日常に推しを感じる」体験は対をなす(記事リンク: 後日追加予定)
- [聖地巡礼マップ作り]: 作品の舞台になった場所を訪れて記録する趣味。外に出て推しの世界を体験するアクティブな方向性(記事リンク: 後日追加予定)
- [インテリア・部屋作り]: 推しカラー統一が部屋全体に広がったとき、「インテリアとして考える」視点が加わる。プランニングの楽しさが重なる(記事リンク: 後日追加予定)
- [スクラップブッキング・コラージュ]: グッズや写真を使った手帳デコ・コラージュ。推しカラー統一と相性がよく、「作る推し活」として並行している人が多い(記事リンク: 後日追加予定)



