道を歩いていると、急に「たこ焼き」の自販機が現れる。

隣には「カキフライ」。さらに奥に「冷凍ラーメン」。

コロナ禍以降、飲食店が非接触・無人販売に活路を求めた結果、日本各地の自販機ラインナップが静かにカオスになっていた。

これはその、特に役に立たない発見の楽しみ方を書いた記事です。


こんな人に向いてる

  • 散歩の「理由」がほしい人。目的なく歩くのが苦手でも、「変な自販機を探す」という名目があると意外と歩ける
  • 食べることが好きな人。珍しい自販機の多くが食品系なので、見つけた後に買って食べるという流れが自然につながる
  • SNSに写真を投稿するのが好きな人。変わった自販機は撮影映えするし、反応が取りやすいジャンルでもある
  • 地元を再発見したい人。自分が毎日通っている道に、実は面白い自販機が置いてあることはよくある
  • 短時間でさっと完結させたい人。1〜2時間の散歩に組み込める。半日使う必要がない

こんな人には向かない

  • 食べ物への強いこだわりがある人。変わり種自販機の商品は「珍しさ」が価値の大半で、味は必ずしも保証されていない。「おいしくないものを買うのは損」と感じる人にとっては割に合わない場面が出てくる
  • 見つけた商品を持ち帰る覚悟がない人。冷凍食品の自販機で買ったものは、その場で食べるか保冷バッグで持ち帰るかしないといけない。荷物が増えることを嫌う人には少しハードルが上がる
  • 自販機の前で立ち止まることに恥ずかしさを感じる人。珍しい自販機の前で「どんな商品があるか全部チェックしたい」「写真を撮りたい」という欲求が出るが、そこに数分費やすことへの抵抗感がある人には向かない
  • 地図を見ながら行動するのが苦手な人。自販機の情報は散在していて、効率よく巡るには多少の下調べが必要。「とにかく歩けば見つかる」は半分本当で、半分は調べてから動く方が効率がいい

早見表

項目内容
初期費用0円(探すだけなら無料)
継続費用気になった商品を買う場合: 1点あたり300〜1,500円程度
所要時間散歩がてら1〜2時間 / 意図的に巡る場合は3〜4時間
場所全国。商店街・幹線道路沿い・観光地周辺に多め
道具スマホ(GPS・カメラ・メモ)があれば十分
年齢制限なし
ソロ可否完全ソロ向き(1人でも全然成立する)

始め方

ステップ1:まず近所を歩いてみる

特別な準備は不要。いつもの散歩コースや通勤・通学路を、「自販機に目を向けながら」歩いてみる。今まで素通りしていた自販機の中に、意外な商品が並んでいることがある。

ステップ2:SNSやマップで「変な自販機」を検索する

Twitter(X)やGoogleマップで「変わった自販機」「冷凍自販機」「珍しい自販機 ○○市」などで検索すると、ユーザーが報告した目撃情報が出てくる。「自販機マップ」などのまとめサイトも存在する。

ステップ3:見つけたら写真を撮って記録する

商品ラインナップ、設置場所、購入した商品などをスマホで記録する。メモアプリでもSNS投稿でも、「記録として残す」意識が出てくると自然とコレクション感が生まれてくる。

ステップ4:食べてみる

珍しい自販機を見つけたら、1点買って食べてみる。味の感想も記録しておくと、次に行くときの参考になる。

ステップ5:エリアを広げる

地元でひととおり試したら、出かけるついでに他の市区町村でも探してみる。旅行先で自販機を探す習慣が付くと、旅の楽しみ方が一つ増える。


続けるコツ・よくある挫折

続けるコツ:記録を「一覧」にしてみる

見つけた自販機の写真をフォルダやSNSでまとめていくと、コレクションが積み上がる感覚が出てくる。「100台制覇」「都道府県別で集める」などの自分ルールを設けると、モチベーションが長続きする。

挫折パターン1:「見つからない日」が続く

珍しい自販機は場所によって密度が全然違う。観光地や商店街では割と見つかるが、住宅街ではなかなか出会えない。「今日は普通の自販機しかなかった」という日が続くと飽きやすい。対策は、あらかじめ情報を調べてからエリアを絞ること。

挫折パターン2:買った商品が口に合わない

珍しさで選んだ商品は、当然ながら当たり外れがある。「高かったのに」「まずかった」が重なると足が遠のく。最初はコストが低めの商品(300〜500円帯)から試すと損した感が出にくい。

挫折パターン3:何のために続けているか分からなくなる

目標や記録がないと意味を見失いやすい。「○○エリアの自販機を全部チェックする」「変わり種自販機の写真を50枚集める」など、小さいゴールを作っておくと気持ちがつながりやすい。


差別化レイヤー(冷凍自販機急増の背景)

なぜ2020年以降、食品自販機が増えたのか

飲食業界が非接触・無人販売にシフトした直接のきっかけは2020年以降の感染症対策だが、それを加速させたのは「冷凍自販機のBtoBレンタルモデル」の普及だった。

「FROZEN」シリーズに代表される冷凍自販機のレンタルサービスが広がり、飲食店が初期費用を抑えて自社商品を無人販売できる仕組みができあがった。繁盛店が行列対策として設置するケースもあれば、閉店した店舗が販路を維持するために設置するケースもある。

現在、食品系で確認されている種別には以下のようなものがある:

  • 冷凍ラーメン・冷凍パスタ(飲食店が自社商品の販路として設置)
  • 冷凍餃子(宇都宮・浜松など産地系ブランドが全国展開)
  • たこ焼き・お好み焼き(大阪・関西エリアに多め)
  • 出汁・だしパック(大阪・京都の食品メーカーや料理店が設置)
  • 冷凍カキフライ・冷凍海鮮(漁港・産地直送タイプ)
  • 卵の自販機(養鶏場直売タイプ)
  • 日本酒・クラフトビール(酒蔵・クラフトブルワリーが設置)
  • 生花(コンビニや駅周辺に設置例あり)

レトロ自販機は別ジャンルとして存在する

うどんやトーストが出てくる昭和時代の自販機は、台数が減少傾向で、現在も稼働しているものは各地の「聖地」として一部の愛好家に記録されている。神奈川県相模原市や中央道沿いのドライブイン周辺に現存例があることで知られる(2024年時点の情報)。冷凍自販機との巡り方は全く異なるため、最初から「レトロ狙い」か「新型狙い」かを決めておくと効率がいい。

関西エリアの珍しい自販機マップと実食レポートは、編集部が実地調査を終えた後に追記する予定。

※実走レポート・写真は順次差し替え予定


関連情報

  • SNSの「#変な自販機」「#珍しい自販機」タグ: Twitter(X)で目撃情報が集まっている。Googleマップで「冷凍自販機」と検索すると設置場所が出てくることも多い
  • 冷凍自販機BtoBサービス「FROZEN」: 設置店舗一覧をウェブサイトで公開している(公式サイト参照)
  • 各都道府県の道の駅・SA/PA: 珍しい食品自販機の設置率が高い。立ち寄り先として組み込むと効率よく見つかる

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